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支援事業部

支援事業部は、支援地で実際に行うプロジェクトの立案と実行を担当します。

活動のプロセスは大きく分けて4つあります。

  1. 問題意識の把握

  2. プロジェクトの考案・実行

  3. 支援の継続の判断

  4. 新支援地を探す

この流れを継続して行っていくのが支援事業部です。

 

現在支援事業部には、雇用班とSB班があり、それぞれプロジェクトが進行中です。

 

PJのプロセス

 

 

1.住民の問題意識の把握

——【例:ニーズ調査】

まず私たちは「支援地の住民が本当に問題としていることは何か」を調査し、把握します。

方法はアンケートや聞き込み調査などです。

それによって得た情報に基づいてプロジェクトを考案していきます。

 

 

2.プロジェクトの考案、実行 

——【例:教育プロジェクト】

例えば、2014年春渡航に行ったニーズ調査では、教育に関する問題が挙がりました。

帰国後、大学や奨学金の情報収集と提供を行う教育プロジェクトを立案。
同年夏渡航に大学の情報を収集して情報誌を作成し、支援先に譲渡しました。

 

 

3.支援の継続

——【いつまで支援を続けるか考える】

私たちは同じ地域を支援し続けるのではありません。

私たちは学生です。活動できる期間に限りがある場合が多く、資金も少ない。

永続的な支援を続ける事は難しいです。

また支援者が介入しすぎることは、かえって住民たちの自立を妨げる場合もあります。

私たちは支援地が抱える問題を、支援先の人々自身の力で解決していくことを望んでいます。問題の解決にあたって、できるだけの現実的な手助けをしたいというのが私たちの思いです。

 

 

4.新たな支援地を探す

問題解決の手助けが実現できたとき、私たちは新たな支援地を探し、調査と議論を繰り返します。

新たな支援地が決定すると、また1から活動を始めます。

雇用班
進行中のプロジェクト

雇用班—レンディングフォービジネスプロジェクト  支援地⇒BAKILID

ビジネスを始めたい、拡大したい、という住民たちの声に応え、マイクロファイナンス(少額融資)を

行なっています。

現在6000ペソ(約13000円)、3000ペソ(約6500円)をそれぞれ4名に融資しており、
融資を受ける住民は、現地の協力者の元に、毎週15%の利子をつけてお金を返済しています。

この利子はプロジェクトを拡大し、もっと多くの人にビジネス充実のチャンスを与えられるように活用

します。
金額や返済期間は住民の状況によって、柔軟に変更し対応しています。

さらに高額の融資をすること、より貧しい住民に融資をすること、新たに融資者を増やすことを目指して、話し合いを進めています。

SB班—防火プロジェクト 

​支援先⇒BAKILID

近隣の地域で火事が起き、住民たちの防火への意識が高まったことがきっかけになり、

このプロジェクトが始まりました。

バキリットには消防署がありますが、道が狭いために消防車が入れず、また木造の家が密集している

ため、火事が起こるとすぐに広範囲に燃え広がってしまう可能性があります。

そのため、消火器を置くことで、住民自ら初期消火を行えるような環境を作るため、活動しています。

2019年夏には、クラウドファンディングと、現地での中古品販売によって得た資金で消火器11台を購入し、設置しました。

2020年の春渡航で、Bakilidの住民のみで消火器を買い替えるシステムを完成させたり、子供向けの防火イベントを開催する予定でした。しかし新型コロナウイルスによって渡航できていません。また、私たちは短期撤退型<5年程度で支援地を離れるスタイル>を行っているため、本来であれば2022年に完全撤退

する予定でしたが、 プロジェクトが進行していない状況にあります。

そこで、渡航が困難な時期でも自分たちにできる活動として「安佐南区防火プロジェクト」を始めました。この安佐南区での防災プログラムを通して、私たち自身が正しい防災知識を身に付け、そして、来年渡航に行けるようになった際に私たちが橋渡しとなって住民たちに防災の知識を伝えることができれば本望だと思い活動を行っています。

(安佐南区防火プロジェクトの詳しい内容は、1つ下の進行中のプロジェクトとして紹介しています。)

SB班-安佐南区防火プロジェクト
​支援先⇒BAKILID

このプロジェクトはFEST-HIROSHIMAと安佐南区公民館共同で、「学生」×「地方再生」×「SDGs」をキーワードとしたプロジェクトでSDGsを切り口に、安佐南区の地域課題である災害被害を考えた地域イベントの開催を行うものです。

​安佐南区は豪雨災害の経験があり、再び同じ災害を繰り返さないために、私たちは土砂災害に対する意識の向上と災害の記録の風化することなく被災の事実の継承していくことの必要性を考えました。

また、SDGsを切り口として住民自身が安佐南区の地域課題について考えることで、他の地域にはない

地域の特異性を活かしたプロジェクトになるとして考案しました。

 

これまで行った活動は、防災教室への参加です。自分たち自身の防災力を高めるために安佐南区で行われた防災教室に参加し、自分たちも防災教室を体験しながら防災について知識を高めました。参加した防災教室は、「復興交流館 モンドラゴン」さんの協力の下参加させて頂いた防災教室と安佐南区八敷公園で行われ、「梅林学区地域防災リーダーの会」さんの協力の下参加させて頂いた親子防災教室の2つです。

実際に災害地域へ足を運ぶなど体験を通して学んだ防災の大切さや、イベント参加者への細やかな配慮をこれから行われる防災教室に活かしていく予定です。

 

​これまでの活動の記録はこちらをご覧ください。

新支援地選定班
過去PJ
過去のプロジェクト

 教育プロジェクト  支援地⇒ISKP

2013年にISKPでニーズ調査を実施した際に、「教育」の問題が挙げられました。多くの人が「大学進学する際の学費がない」と訴えました。

教育の問題を調査・分析して原因を洗い出した結果、「大学の奨学金や学費の情報を知らない」ことが支援地の学生の大学進学を妨げていると考えました。その後、セブ市の大学を訪問して情報収集し

大学の情報誌を作り、学生に提供しました。

また、支援地の学生とディスカッションを行い、「大学進学が出来ない原因」を話し合うなどの活動も行っています。
 

ジョブサポーティングプロジェクトでは現地の雇用問題にアプローチしました。

主に自営業(サリサリストアやカレンダリア)を営んでいる住民にマイクロファイナンス*1(小規模金融)という方法を用いて半年に1回、日本円で1万円程度の少額融資*2を行い、2019年夏にプロジェクトの

移譲を完了しました。

2016年夏までに13人に融資を行い全員が完済しています。2017年春には新たに4人に対し融資を

行いました。

 

*1マイクロファイナンス——貧困層や低所得層を対象に貧困緩和を目的として行われる小規模金融のこと。グラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌスが開発した新たな金融システム。

*2 1万円で、支援先のスラム街では『サリサリストア(小さなコンビニのようなお店)』を開業

できます。

支援地⇒ISKP

ジョブサポーティングプロジェクト  
SB班-安佐南区防火プロジェクト
​支援先⇒BAKILID

2021年、広島市安佐南区内の公民館、自治体、教育機関と連携し、衣類約4700点を回収したご縁から、2022年度も安佐南区公民館と連携した事業を行うことになりました。

2022年8月には広島の大学生を対象に、10月には親子を対象にした防災学習プログラムを企画し、

広く地域に啓発活動を行いました。

​地域の防災力を高めるだけではなく、我々が渡航に行けるようになった際には現地の人々に”正しい

防災知識”を伝え、広めることが使命であると考えています。

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